令和2年度司法書士試験の出願状況について
法務省から令和2年度の司法書士試験の出願状況が発表されています

下げ止まらず一気に大幅な減少
受験者数は、令和2年で大きく減らしました。減少人数、減少率ともに前年の3倍弱になっています。
下げ止まってきたのかとも思いましたが、一気に減らしました。
ピークの半分以下になっています。
考えられる原因をいくつか挙げてみます。
- 試験会場の減少
- コロナの影響
- 大幅な法改正
- 就職のしやすさ(求人倍率)
などが考えられます。
試験会場の減少とコロナの不安などが、お試し受験の人数に大きく影響を与えていると考えられます。
わざわざお試しのために、時間とお金をかけて人数の多い試験会場に向かう人がかなり減ったと考えられます。
法改正を機に受験をやめてしまった方もいるかもしれません。
20代の方は、合格するのが難しい試験に挑戦するよりも、就職してしまった方が安心という人の割合が多いのと、独立するにしても、別の選択肢をとる方が増えてきているのではないかと考えられます。
景気が悪くなり、就職も難しくなると、「資格を取って手に職をつけて生涯現役で働こう」と考える人が増えるかもしれません。
合否に影響は出るか
2300人減少しているので、合格者は減るでしょう。
一方で、合格率は上がると考えています。
合格率が上がる以上は、合格は相対的にしやすくなると考えています。
若い方の受験者が減っています(年齢別合格者数から推測)。
ある程度回数を重ねている方でも、合格率が上がれば、チャンスは増えると思います。
実務ではみんな忙しくしています。
人手不足の事務所がほとんどです。私の事務所もそうです。
受験生は減っていますが、ニーズは変わらないどころか、多岐に広がり、増え続けています。
これをチャンスと捉えて、合格目指していきましょう。