コロナウィルスと司法書士

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目次

司法書士は、
お客様や社会を勇気づけ励ます存在だと信じています。

司法書士に限らず、士業は国家資格であり、
国から独占業務を与えられ、
倫理規定もあります。
※一部士業を除く

こういうときこそ、本来の役割を自覚し、普段にも増して考え行動するときです。
トイレットペーパーを奪い合っている場合ではありません。

さて、法務省から、法務局、日司連、各司法書士会に
リモートワークの要請が出たようです。

これを機に在宅勤務、リモートワークなどは考えていこうと思います。
アルバイトの管理や役所の関係がなければ、
現時点でもリモートワークは十分可能です。

私の事務所は、元々出社時間等はフレックスなので出社等は変わりはなく
業務はいつも通りしています。
私含め、週末は強制的にリモートワークしているメンバーも多いですが。

今後は、例えば、1日のリモートワークを取り入れ、
働き方を変えつつ、事務所の稼働効率を増す
フリーアドレスが前提ですが、このような働き方、事務所のあり方も
出てくるだろうと思います。

週4日出勤で1日リモートワーク、週休2日にすると
事務所の座席も稼働効率も増やすことができます。

例えば10人が月曜日〜金曜日の週5日働いている事務所の場合、毎日2人がリモートワークをすると、座席は8席で足ります。

さらに、12人で働いている場合、
「週休2日、1日リモートワーク、月~日で稼働」
の場合

1日辺り休日が2人~4人、リモートワークが1~3人
で設定することができるため、出社する人数は、7~8人
つまり、こちらも座席は8席で足りることになります。
※頭の体操として是非シミュレーションしてみてください

大きい事務所を借りること、拡大による移転などは、経営者にとっても頭の痛い問題です。
スペースを効率化でき、働きやすくなるのであれば歓迎すべきことでしょう。

現時点では、通常よりも電話やメールでのやり取り
zoomでのオンラインによる勉強会や相談、面談は増えました。

そんな中でも依頼者が困ったときに動ける準備は変わりありません。

もちろん、福祉施設の方の面談が全面禁止になったり
10人以上の集まりが禁止の会社もあるので、
セミナーや勉強会が中止に なったりはしています。
ただ、今のところの影響は他の業種に比べて部分的です。

別業界では、
タクシー運転手の方に伺うと、
昼は変わらないようですが、夜のお客さんは
いつもの半分程度に減っているようです。
 
この前行った飲食店も100人以上入るだろうお店に
2組しか入っていませんでした。

他の飲食店も週末なのに4~6割減という感じのようです。
恐らく潰れるお店も出るでしょう。

3月の団体の予約がすべてキャンセルになったお店もありました。

不動産、建設、リフォームなど、資材が入らないために
工事が滞ったり、引渡しの納期が遅れたりも出てきているようです。

そんな方たちが困ったときに
相談に乗るべく準備する必要があります。

我々士業は、社会の課題を解決する役割を担っているのだと思います。

具体的には、融資や補助金、助成金のご案内、とにかく資金調達

今後増えるであろう
 債務整理に関する相談
 事業承継やM&A
 
高齢者等の財産管理や福祉のサポート

情報の発信や提供は、
データ、ファクト、ロジックに基づきする
必要があります。

補助金や助成金は、政府が出す確定情報
コロナの情報も行政や世界の調査機関が出しているもの
死亡率なども統計学の考えを踏まえたもの(異常値は外す等、今回でいうと中国の武漢の死亡率)
検査キットの偽陽性、偽陰性のこと(偽陰性とは、陽性なのに陰性と出ることとその割合)
重症化率や回復率
他の死亡原因と比較した危険性

2020年3月15日時点でのコロナによる死者数は24人でしょうか。
病床の数の少なさは心配ですが。
感染者数だけではなく、軽症、重症、重篤、死亡者も含めて気にすべきなのだと思います。
感染を避けることできても0にすることは難しいと思うので。

加えて、 年間2万人を超えると言われる自殺者数の方が心配です。

経済が破綻すると、倒産が出て、雇用率も低下し、
自殺者は増え、出生率も低下するのではと心配しています。

さてさて、
話がそれましたので、司法書士に戻します。

司法書士は、人を励まし勇気づけ課題を解決する存在
では、受験生はどうか。

ただひたすら勉強をするということしかありません。
環境が良いとは言えないでしょうし、
精神的にも良いとは言えないと思います。

それでも合格した。

振返ったときに

あの2020年に合格した。

というのが価値なのだと思います。

これは、2011年に合格した人にも言えることです。
あの震災の年に合格した。

2011年に合格し
実際に活躍されている実務家は、そのような矜持をもって
活動している方も少なくないです。

今受験生のあなたへ

今は自分のことだけ考えて良いのだと思います。
その姿勢に勇気づけられる人はいます。

今ではなくても近い将来に、あなたは、世間を勇気づけ励ます
ことができる存在になります。

だから、今は未来のために、ただひたすらに合格を目指して
準備をしていってください。

それまでは現役の実務家がその役割を果たします。

こんなときこそ冷静に淡々とやるべきことをやりましょう。