公開模試の活用方法

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目次

公開模試について

どの受験界でも、公開模試の受験は当たり前に実施されています。高校受験、大学受験、資格試験など、どの受験界でも公開模擬試験(以下「模試」)は用意されています。

では、司法書士試験において、模試は受けた方が良いのか、受けるとすれば何回分受ければ良いのか、模試は何のために受けるのかを解説していきます。

模試は何回受かるのが良いのか

模試は、そもそも受けた方が良いです。
受験経験や状況によりますが、初学者は3回〜5回程度が良いでしょう。

沢山受ける時間と余裕がないからです。

模試の役割、効果などを説明していきます。

締切効果(ペースメーカー)

これは模試の試験日に効果が尽きています。

模試の日までに、この教材を全部やる!全範囲を1週する!

というような目標に対して期限を設けることができ、ある程度の強制力になります。

本試験シミュレーション

  • (1)初見の問題(五肢択一式、記述式)への対応
  • (2)問題解答時間前後を含めた1日の時間の過ごし方

試験の過去問を本試験と同じスケジュールで解答することにより、本試験シミュレーションはある程度は可能です。

場所、空間、移動などは、本番と類似の環境を作るのは難しいかもしれませんが、初見の問題であれば、本試験を体感し、シミュレーションできるという点では、最低限の効果はあります。
本試験シミュレーションについて解説していきます。

本試験を想定して、心身共に準備をします。解答時間以外の想定も必要です。

例えば、1週間の過ごし方、前日、当日の過ごし方。
寝る時間、朝起きる時間、食べるもの、学習の内容、身につけるもののシミュレーション

当日の昼休みの過ごし方
→昼休みに午前の部の解答を見た方は反省しましょう。
本番でも気になるのは一緒です。ただ、解答を見たり調べるかというとそれはしません。
そのもやもやした気分を経験しましょう。切り替えて午後の試験に備えましょう。

試験中
解答の順番、戦略、集中力が切れる時間、マークの仕方
未知の問題への対応
→まずは保留し、既知の部分で判断する、それで判断できなければ判断する
 その判断に時間をかけすぎない
その感覚を実際に体験しておくことが重要です。

記述においても同様です。
時間配分、未知の問題の対応、時間がない場合はどうするか確認しておきましょう。

知識の定着度の確認

つまり、新知識のインプットの場面ではないということです。

あくまでも、今まで学習してきた知識が使えるくらい精度と理解がついているかの確認です。

②とも関連してきますが、知っている知識でどのように考えれば正解することができたのか、知っているはずの知識なのに間違ったのはなぜか(この反省が一番重要です。)

それと、ミスの類型の把握と具体的な対策を講じることも重要です。

ミスは、「次から気をつけよう」ではなく、

「具体的に認識する。具体的な対策を講じる。」

そこまで必要です。

読み間違いであれば、どの単語をどう間違ったのか。

マーカー等も使えますし、記号を考えて使っても良いです。

普段の学習から徹底的に意識して訓練していきましょう。

結果にばかり気を向ける必要はありません。むしろ今の時期は間違えたらラッキーです。

本試験で間違えない可能性を考えてみてください。

結果的に正解した部分よりも、間違った方が圧倒的に高いです。

今気づいて良かったです。

模試では、迷った部分を正解したらアンラッキー、間違ったらラッキーです!

皆さんにはラッキーがあったでしょうか。だったら大丈夫!今年はついてますよ!

ここで、安易な学習方法の変更は危険です。

普段の教材に返って、習熟度はどうだったのか、再確認しましょう。

知識は十分あります。今までやってきたのですからあるはずです。

ここからは、定着度、精度、理解度の習熟に努めましょう。

本当の使える知識にしていくのです。

漫然とやるのではなく考えながら、とにかく繰返すしかありません。

最後には必ず結果が出ます。

結果が出るまでは時間がかかります。本試験までに出れば良いのです。

見失わずに、今までの自分を信じて頑張っていきましょう!

今回のことを踏まえて次回の模試に臨んでくださいね。